再建日本の重大課題たる労働問題の研究、調査、労働教育の積極的活動により健全な労働組合の発展を期するため兵庫縣では全国にさきがけて縣立労働研究所の設立準備を急いでいたが、いよいよ12日午前10時から神戸市生田区相生町1丁目神戸公共職業安定所内の同研究所講堂で関係者200名を招待して開所式を挙行、力強く発足することになった。同研究所の陣容は所長事務取扱谷本労働部長のほか研究員 6名、主事 2名、助手10名、その他若干名、130万円の予算で労働学校、労働図書館の経営、労働問題の研究調査、労働関係統計の集成、労働関係資料等の刊行をする。なお開所式に引続き13日午後1時から縣労委員長代理原田修一氏の講演、市交通局音楽團、三菱造船ブラスバンドの職場音楽、14日午後1時労働組合選抜弁論大会、大丸合唱團、川崎車輛軽音楽團の職場音楽のプログラムで記念行事を催す。
1.労働問題の研究・調査及びその発表
2.各種労働統計の作成
3.労働学校の経営
4.労働図書館の経営
5.労働問題に関する講演会、研究会、座談会等の開催
6.『兵庫県労働時報』その他パンフレット、リーフレットによる研究発表及び情報・資料等の提供
7.労働クラブの経営
8.その他労働文化向上に関する事業