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過去の講演会

令和2年度 第1回「新型コロナ禍を生きる❝会社組織のあり方と個人の働き方❞」(2020年10月12日)


  • 開催日時:
    令和2年10月12日(月) 15:00~17:00
  • 場所:
    兵庫県中央労働センター 1階小ホール
  • 講師:
    太田 肇 氏(同志社大学政策学部教授)
  • 略歴:
    神戸大学大学院経営学研究科修了、京都大学経済学博士、専門は組織論、モチベーション論。個人を尊重する組織論者と知られ、個の観点から組織や社会について幅広く発信
    著書は「社員の潜在能力を引き出す経営」「なぜ日本の企業は勝てなくなったのか」
    「組織を強くする人材活用戦略」「承認欲求の呪縛」「「超」働き方改革」等多数。
講演要約

新型コロナの感染拡大は働く場にも働き方を大きく変えている。3蜜を避ける方策であるテレワーク勤務の導入増である。このテレワークで、仕事の無駄が見え、オフィス環境の見直しに拍車がかかっている。職場は今後ボーダレス、フラット化し、部署、支店なども役割が低下し、転勤や出張、駐在などの頻度も少なくなるだろう。テレワークでは、仕事ぶりが見えないのでアウトプットのみで評価し、その結果で処遇・管理せねばならないこととなる。その過程ではこれまで強みであった日本型マネジメントは見直しを迫られることになる。従業員の処遇と育成を切り離すことが求められる。これからの組織は専門職型や自営型も選択肢として広がるのではないか。また、働き手を確保せねばならないが、真のダイバーシティへの移行が必要である。また、会社管理職はその役割が変化し、プロデューサー、プロジェクトリーダー的な方向になるだろう。今後、企業内で普及が期待される制度としては、社内FA制度、表彰制度、インターンからの採用制度などである。日本の労働者の低いエンゲージメントを引き上げるために、業務遂行過程での個人の承認や表彰制度の導入を図ること、その運用 の留意点について解説いただいた。

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